本記事では、「美しい道具」をコンセプトに、デザイナーの中川浩孝氏によって生み出された至極のアイウェアブランド「10eyevan」について、ブランドのコンセプトやパーツのこだわりを紹介いたします。

10eyevanとは

みなさんは、メガネに10万円近くのお金をかけたことがありますか？

「メガネに10万円は高い」
そう思う方が大半ではないでしょうか。

確かに、視力補正のためだけに10万円近く出すのには抵抗がありますよね。
しかし、もはや機能面を超越し、高価格でありながらも売れ続けているメガネがあるのです。

その名は「10eyevan（テンアイヴァン）」。

EYEVAN7285のデザイナーをつとめていた中川浩孝氏によって生み出されたアイウェアブランドです。
コンセプトは「美しい道具」。
中川氏自らの美意識に基づき、純粋に美しいと思えるデザインと機能性を具現化した至極のメガネなのです。

10eyevanの特徴

10eyevanは、「美しい道具は美しいパーツの集合体である」という考えのもと、眼鏡のデザインをネジから新しく考え、各パーツを根源的に見直し、従来にないアプローチで生み出されております。

名前に「10」とあるように、こだわり抜いた以下10種類の特別なパーツで構成されているのが特徴です。

10eyevanの10種類のパーツ

βチタン製トルクネジ
…開発に3年以上費やされたブランドの起点となるパーツ
チタン製の割智
…トルクネジとの相性を最大限に活かした割智
チタンリム
…リム線を40年以上開発し続けている職人、丸山裕恭氏が製作
CR39レンズ
…ダミーレンズでありながらも品質の高いCR39を使用
シェル型ヒンジ
…構想から商品化までに2年以上を費やしたパーツ
シェルパッド
…奈良県の工場で熟練の職人達によって作られたシェルパッド
クロスブリッジ
…金型から開発したオリジナルのチタンパーツ
βチタンワイヤーテンプル
…最細部わずか0.9mmのオリジナルパーツ
テンプルエンドチップ（K18）
…着用時のバランスを保つため、チタンより思いK18を採用
テンプルエンドチップ（SILVER925）
…着用時のバランスを保つため、チタンより思いSILVER925を採用

オリジナルのパーツに加え、開発までの歳月を考えると、商品化までの労力とこだわりは計り知れません。
これなら価格が高いことも納得できるでしょう。

EYEVAN7285、10eyevan、E5eyevanの違い

デザイナーの中川浩孝氏は、2009年に「EYEVAN」に入社し、2012年に「EYEVAN7285」のデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。
彼はこれまでに、「EYEVAN7285」、「10eyevan」、「E5eyevan」とデザインもを手掛けております。
（EYEVANにはそのほか、「EYEVAN」、「Eyevol」を含めた5つのレーベルを展開。）

それぞれどのような違いがあるのでしょうか？
コンセプトの違いは、以下の通りです。

EYEVAN7285

EYEVANの「着る眼鏡」のコンセプトのもと、ファッション性や芸術性を重視。

10eyevan

「美しい道具」。パーツの芸術性と機能性を重視。

E5eyevan

「形態は役割、目的に従う」。さらに機能性を重視。

これまでは、最初に美しいメガネをイメージし、ファッション性重視でブランドを生み出しておりましたが、段々と機能性重視にデザインの方向性が変わっていっております。

中川氏によると、機能を追求すれば、自然にデザインも美しくなるとのことです。
なんとも発想自体が美しいですね。

10eyevanは、芸術性と機能性を兼ね備えた、贅沢なモデルであるといえるでしょう。

10eyevanの商品ラインナップ

商品ラインナップはおもに以下の4つにカテゴリー分けされます。

STANDARD

スタンダードモデル

RIMWAY

縁なしタイプのモデル

CELLULOID

セルロイドフレームタイプのモデル

SIRMONT

眉型のブローラインの総称サーモントタイプのモデル

メインの4モデルに加え、カラーバリエーションも豊富にあるため、最初から自分に合ったメガネを探すのは至難の業です。
また、公式でオンライン販売もしていないため、実際の店舗に行き、試着してからの購入がおすすめです。

10eyevanは、東京と大阪にあるEYEVAN7285の旗艦店のほか、ブランドメガネを取り扱うセレクトショップ等で購入が可能です。
まずは、4モデルから好みを決め、そのなかから自分の顔にフィットする型とカラーを試着しながら決めていくのがよいでしょう。

本体の価格は、7万〜8万円前後です。
通常はデモレンズが入っておりますので、度付きレンズに変更する場合は、そこから1万円以上追加で費用がかかります。

レンズを含めたセットで購入をお考えの場合は、10万前後を想定してお店に行きましょう。

まとめ

本記事では、アイウェアブランド「10eyevan」について、以下の点に触れながら解説いたしました。

• 10eyevanの特徴
• EYEVAN7285、10eyevan、E5eyevanの違い
• 10eyevanの商品ラインナップ

価格が10万円近くする、まさに大人のメガネ。
しかし、コンセプトやパーツにこだわり、ストーリーがあるからこそ、納得できる価格であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

10eyevanは視力補正としてだけではなく、伊達メガネとして着用してもオシャレにきまります。
視力の良い方も悪い方も、ぜひメガネをファッションとしてお楽しみください。